性格は生まれた時に決まっている
私の父と母は特殊なケースではない。多くの夫と妻は、違った性格をしている。
性格の違いは、5つの基本的欲求の強弱の違いによる。それぞれの欲求の強さは、誕生時に決まっていて、変化することはない。
私たちの性格は、遺伝子に組み込まれた欲求の強さと弱さの組み合わせからつくられ、各自にとって特有なものである。
よくみられるケースは、お金はあるが、有り余るほどではない。一方は使いたい、一方はその必要はないと言う。
それぞれが自分の意見に固執すれば、毎回口論することになり、やがてケンカが個人攻撃にまで、発展する。
問題の大小にかかわらず、あらゆる相違について相手を責める手段となる。
一番うまくいく結婚は、生存の欲求が平均的で、愛と所属の欲求が高く、力の欲求と自由の欲求が低く、楽しみの欲求が高い場合である。このパターンから外れていれば、話し合いが必要となる。その相違が大きければ、妥協点を見つけなければならない。
結婚問題を選択理論で解決
結婚問題の解決のために選択理論を使う良い方法は、自分たちの結婚が大きな輪の中に入っていると考えることだ。
床の上に想像上の輪を描いてみる。
夫も妻も2人とも、椅子を持ってこの輪の中に座る。
この解決のサークルの中には、夫、妻、結婚という3つの実体がある。
夫と妻は欲求の強さの違いに基づく強力な主張を持っているが、解決のサークルに入った時は、2人は、個人として求めるものよりも、結婚の方が優先することに同意している。
サークルの中では、お互いが結婚を良くするためにできることを話す。このような枠組みの中で、妥協点を見つけなければならない。
2人の意見が合わないのはお金のことだ。ひょっとしたらどちらかが生存の欲求が強すぎるのかもしれない。しかしなにも克服できないということではない。ケンカや攻め合いでは、解決しないことはわかっている。2人が解決のサークルの中にとどまって結婚を傷つけたり殺したりしてしまわないようにどんなことが出来るかを話し合う必要がある。
夫
この額までなら使っていいよ。その金額は僕が使ってよいと思う金額以上ではあるが、妥協点を見出そうとする僕の努力だ。
妻
私の希望よりも節約するわ。でもこれ以下では無理よ。
両者の需要範囲が一致すれば、話し合いは成功と言える。こうなれば、結婚が個人の願望よりも優先されたことになる。
このような最初の話し合いで、妥協点が見出せなかったら、
「僕が今求めているものは、この結婚よりも僕にとって重要だ。僕は今サークルから出る。しかし、もう一度話し合うつもりだ」
熟考して、次にサークルの中に入れば、
「このサークルの中に入っていることが、お金を使うこと、あるいは貯めることよりも重要だと思う」
このサークルの存在とそれを使う意思があるだけで、問題は解決に向かう。
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性格の違う人とどうやってうまくやっていくには?
私たちの性格は、遺伝子によって組み込まれた欲求の強さと弱さの組み合わせから作られ、各自にとって特有なものです。
性格が一致しない人とうまくやっていくには、自分の欲求プロフィールと相手の欲求プロフィールの違いを知り、どの欲求がぶつかり合っているかに気づき、対処することです。
グラッサー博士の選択理論の本を読んでみよう。第1章から第4章まではこちらです。
第1章 人は内側から動機づけられている
https://oyuki3.com/archives/3554
第2章 人は遺伝子の指示で動く
https://oyuki3.com/archives/3618
第3章 あなたのイメージ写真は?
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第4章 落ち込みも自分の選択
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