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『グラッサー博士の選択理論』第4章 落ち込みも自分の選択

人は落ち込むことさえ選択している

A さん
おゆきちゃん、第3章では誰もが上質世界を得ようとして行動するということがわかったわ。次の第4章には、何が書かれているの?
おゆき
奥さんが突然出て行って落ち込んだトッドが、カウンセリングに来るのよ
A さん
それは興味があるわ
おゆき
カウンセリングの詳しい内容は本を読んでみて。本では、落ち込みは本人の選択した行動だと説明しているのよ。次のように書いてあるわ

トッドが望まぬことを妻がしていて、それに対処するために落ち込みを選んでいるということである。

A さん
えー、落ち込みは自分の選択なの?
おゆき
そう、本では次のように説明しているわ

選択理論は、落ち込みを選択していると教えている。何らかの全行動を選ぶのと本質的に同じだ。

A さん
全行動って何?
おゆき
その人が選んだ行動を、全行動というの。なんで全行動というかというと、4つの要素、行為、思考、感情、生理反応が一緒に動いているからよ。さらに、次のように書いてあるわ

全行動の概念、すなわち行動の4つの構成要素は分離されないということを受け入れれば、たとえ直接感情をコントロールできなくても、感情ばかりか生理反応の多くも間接的にコントロールできることに気づくようになる。

全行動

A さん
どういうこと?
おゆき
行為と思考は、自分で直接コントロールできるけれど、感情と生理反応は、間接的にしかコントロールできないの。でも、行為と思考を変えると、感情と生理反応も変わるの
A さん
行為と思考は直接コントロールできるのはわかるけれど、感情と生理反応は間接的にコントロールできるの?
おゆき
そうなのよ。例えば、Aちゃんに手をあげてと言ってら、すぐできるよね。Aちゃんの「行為」は自分で直接コントロールできるよね。Aちゃんに今日の晩御飯は何にすると聞いたら、すぐに考えるよね。Aちゃんの「思考」は自分で直接コントロールできるよね。では、Aちゃんに悲しくなってと言ったら、すぐにできる?
A さん
今は、悲しくないから、そんなの急に無理だよ
おゆき
そうだよね。でも、悲しい映画を見たり、昔の嫌なシーンを思い出したりしたら、悲しくなるよね。つまり、行為や思考をコントロールすることで、感情は間接的にコントロールできるのよ。汗をかいてと言ったら、すぐできる?
A さん
できないよ
おゆき
そうだよね。でも、走るとかサウナに入るとか、緊張することを考えるとか、そういうことをすると汗をかくよね。つまり、行為や思考をコントロールすることで、生理反応は間接的にコントロールできるのよ
A さん
なるほど。では、さっきのトッドは間接的に落ち込みを選択したことになるのかな?
おゆき
そうそう、本には、次のようにかいてあるわ

トッドが直接選択していたのは、行為と思考という全行動の構成要素である。彼の感情と生理反応が何であれ、思考と行為から切り離すことができない。
落ち込みも選択なのだ。歩いたり話したりするような直接の選択ではないが、全行動の概念を理解すれば、すべての感情は、快感であれ、苦痛であれ、間接的な選択であることがわかってくる。

おゆき
つまり、トッドは、妻に戻ってきてほしい、妻に対して違った接し方をしていればよかった、妻が戻ってこなかったらどうしようと考え続けていたのよ。間接的に感情をコントロールしていたの
A さん
なるほど

落ち込みにもメリットがある

おゆき
トッドにとってその時、落ち込みは最善の行動だったのよ。本では、落ち込みを選択をすることによって、3つのことを得ていると説明しているわ
  • 怒りの抑制
  • ほかの人に助けを求める
  • 逃避
A さん
へー、落ち込むことでもメリットがあるのね
おゆき
例えば、トッドは怒って妻を追いかけて家に連れて帰ろうとしたら、状況がもっと悪くなると気づいていたわ。だから、怒りを抑制するには、効果があったのよ
A さん
なるほど。トッドは、落ち込みで怒りを抑制できたということね
おゆき
そうなのよ

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落ち込みから抜け出すには?

A さん
トッドは、落ち込みから抜け出すのに行為と思考を変えたの?
おゆき
そうよ。カウンセラーの助けを借りて、変えたのよ。落ち込みから抜けるためには、どうしたらいいか本に次のようにかいてあるわ

落ち込みのようなみじめな行動を選択することをやめたいときに、できる選択は3つある。

  1. 自分の求めているものを変える
  2. 自分のしていることを変える
  3. 両方を変える
おゆき
トッドは、カウンセリングの結果、上質世界の張替えをして、新しく知り合った女性とはうまくいき、結婚までいたったのよ。つまり、自分の求めていることも、していることも、その両方を変えたの

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落ち込みどころか、すべての感情はコントロールできる

トッドのように落ち込むことですら、私たちは選択をしています。全行動の概念を理解すれば、行為と思考から感情や生理反応を分離することはできないと分かるでしょう。そして、喜怒哀楽の感情もコントロールが可能になります。つまり、行為や思考をコントロールすることで、感情や生理反応も間接的にコントロールできるのです。

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この記事を書いた人

yukitakaide

おゆき

仙台在住のおゆき です。
心の健康、体の健康を実践しています。

心の健康については、選択理論心理学を毎日生かしています。2012年より学び続けて、2015年選択理論心理士になりました。

体の健康については、グリーンスムージーを2011年より毎日飲んでいます。2013年にグリーンスムージーマスターを取得しました。

心の健康と体の健康を維持して、気持ち良く毎日過ごしています。

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