始業時刻に遅れてきた部下になんて声をかけますか?
仕事の始業時刻に遅れてきた部下がいます。もし、あなたが上司の立場なら、部下になんと言葉をかけますか?
この状況で「なぜ遅れたのですか?」と声をかけてしまいがちです。
この質問をすると、どんな返事が返ってくると思いますか?
部下からは、「交通渋滞のために遅れました」や「寝坊しました」と、言い訳が返ってくる可能性が高いですよね。部下は、間に合うように朝起きられなかった自分を責められているように感じるかもしれません。
もし、部下が、遅れた原因を話したいなら、こちらから聞かなくても、自分から話すはずです。
部下が遅れたとしても、やる気になる言葉は?
遅れた原因について、いくら話したところで、遅れた事実を変えることはできません。過去のことにエネルギーを注いだところで、何も変わらないのです。
では、過去のことから、現在のことにエネルギーを注いだ会話をするとしたら、どうなるでしょう?
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変えられない過去にエネルギーを注がないで、変えられる現在にエネルギーを注ぐ
選択理論では「過去は変えられない、変えられるのは現在だけ」と説明しています。過去のことは、いくら話をしても、どれだけエネルギーを注いでも、変えることはできないのです。変えられる現在のことに焦点をあてて、話をしていきます。
上記の会話でいうと、45分遅れたという事実は、過去のことなので変えられませんが、遅れたことに対して、現在どうするかという行動は変えられます。
- 過去の事実に焦点をあてるのか?
- 現在どう行動するかに焦点をあてるのか?
遅れてきた部下に声をかける時にも、どちらの方法で接するかを選択できます。
- 過去の事実に焦点をあてて、遅刻した理由を聞く上司がいいのか?
- 現在どうするか行動に焦点をあてて、仕事をどうするかを聞く上司がいいのか?
選択できます。
もし、今度部下が遅刻してきたら、あなたはどちらを選択しますか?
部下だけでなく、日常生活でどなたにも、応用ができます。
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