選択理論のマザーブック
A さん
『グラッサー博士の選択理論』の本は、選択理論のマザーブックと聞いたから読んでみようと思ったの。でも、枕のようにぶ厚い本だよね。何ヶ月も積ん読状態なの
おゆき
私も、選択理論の講座を受ける前は、何ヶ月も積ん読状態だったよ。
この本を手にとって読んだのは、講座を受講して選択理論の知識を得てからなの。
復習を兼ねて読み始めてみたってわけ。
この本を手にとって読んだのは、講座を受講して選択理論の知識を得てからなの。
復習を兼ねて読み始めてみたってわけ。
A さん
なんだ、おゆきちゃんでもそうだったのね。この本は、講座を受けてからだと、読みやすくなるのかな
おゆき
この本は抽象的に書かれているページが多くて、自分ごとになりにくいから、読みにくい感じがするんだと思う。たぶん、日常生活において起こりそうなエピソードを絡めて学んだ後だったから、こんなぶ厚い本も読めたという気がする
A さん
なるほど。自分ごとになっていないから、読むのがしんどいのかも
おゆき
それなら、試しに、Aちゃんに絡めて説明してみるね。第1章で書かれている電話の例を使うね。ある時、電話が鳴りました。Aちゃんは、どうする?
電話のベルは情報
A さん
電話がなったら、出るよ
おゆき
では、もし、Aちゃんが出かけようとしたその瞬間に、電話がなりました。どうする?
A さん
うーん、出かける時間がギリギリなら、電話に出ないかな
おゆき
では、もし、その電話の相手が、今出かける用事の約束をした人だったら?
A さん
それなら、もしかして、緊急事態が起きたかもしれないと思って、出るかな
おゆき
その電話の相手が、今出かける予定に関係ない人なら、出ないってこと?
A さん
うん、出ないよ
おゆき
なるほどね。ということは、『Aちゃんは、ベルが鳴ったから、電話に出る』のではなく、『Aちゃんは、ベルが鳴ったけど、自分で電話に出るか出ないかを選択した』ってこと?
A さん
うん、状況によって電話に出るか出ないかを、自分で選ぶよね
おゆき
この本には、次のように書いてあるわ
電話が鳴るから受話器を取るのではない。私たちが応答したいから、受話器を取るのである。
ベルの音は確かに目的を持っている。しかしあなたに答えさせるためではない。それは情報を提供するためなのだ。電話の向こうの人が話したがっていることを伝えるためである。情報は私たちに何もさせるわけではないので 無視も出来れば臨機応変に行動することもできる。
選択理論は、人間が内側から動機付けられていることを説明している
A さん
なるほど
おゆき
本では、電話の例で、人間が外側から動機付けられているのではなく、内側から動機付けられているということを説明しているのよ。
外側から動機付けられていることを外的コントロール
内側から動機付けられていることを内的コントロール
というのよ
外側から動機付けられていることを外的コントロール
内側から動機付けられていることを内的コントロール
というのよ
A さん
私が、電話のベルが鳴ったから出たというなら、外的コントロールで、電話の相手と話したいと思って出たのなら、内的コントロール?
おゆき
そうそう。じゃあ、今度は、電話のベルをAちゃんの周りの人の言動に置き換えてみて。
A さん
えっ?どういうこと?
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人は内側から動機付けられている
おゆき
Aちゃんの上司が『今日は残業をして』と言ったとするよね。もし、Aちゃんがしたくないことでも、上司はやらせることができると思っていたら、それは外的コントロールの発言になるのよ
A さん
わー嫌だわ
おゆき
嫌だよね。私たちが他人をコントロールできると思っている、あるいは逆に他人が自分をコントロールできると思っている、つまり、外的コントロールを使っている限りは、人間関係が悪くなるので、不幸はなくならないと書いてあるわ。外的コントロールは、する側にもされる側にも有害であると説明しているのよ
第1章を、ざっくり説明すると、人間は、内側から動機付けられているということ、外側から動機付けをされると人間関係が悪くなり不幸になるということが書かれています。次の章からは、いよいよ選択理論の理論について詳しく書かれています。
第2章は、こちら
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