頼んだことが、相手にうまく伝わらないことありますよね。
他人は自分と同じように物事をとらえていません。他人と自分の知覚された世界が全く同じということはあり得ないのです。
「バニラアイス」という単語ひとつ取っても、頭に思い描いているものは、人それぞれ違っているという体験をしました。
バニラアイスクリームと聞いて、頭に浮かんだアイスは?
「バニラアイスクリーム」の単語一つで、
Aさんは、「100円バニラアイスクリーム」を頭に思い浮かべ、
私は、「ハーゲンダッツバニラアイスクリーム」を頭に思い浮かべました。
バニラアイスクリームの単語一つとっても、それぞれの頭に浮かべるアイスクリームは、違うのです。
他人は、自分と同じように、物事をとらえていない。選択理論で考えると?
選択理論では、自分が知覚した世界は、他人と全く同じだということはありえないと説明をしています。
知覚された世界とは、知識のフィルターと価値のフィルターを通して、私たちが現実世界を解釈したものである。私たちが話をする時は、それぞれの知覚された世界を話しているに過ぎない。大事なことは、人それぞれの解釈は違うので、知覚された世界が全く同じということはありえない
カウンセリングのロールプレイ学習をするときに、
「クライアント役の人の話をまるでビデオに撮るようにできるだけ具体的に聞く」
ことを習います。クライアント役とカウンセラー役のそれぞれの知覚された世界をできるだけそろえるためです。
上記の例では、Aさんは私と同じようには、バニラアイスクリームをとらえていないのです。
もし、私が買いに行く前に、バニラアイスクリームの情報を具体的にしていれば、例えば銘柄や予算などを聞いていれば、お互いの頭に思い描くバニラアイスクリームが同じになったのですよね。そしてもし、まったく同じものがコンビニになくても近いものは変えたはず。
相手に何かを頼む時は、できるだけ具体的な言葉にすることを心がけると、相手と自分の知覚された世界が近づき、伝わりやすくなります。
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