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姑と嫁と考え方が違っているとき、どう対応しますか?選択理論で考えると?

自分が望んでいるように、相手が動いてくれない時ありませんか?
そんな時に、あなたは、どういう行動を選択しますか?

お義母さんが息子に砂糖たっぷりのお菓子をあげるので、やめさせたいと困っているお嫁さん

A子さんは、3歳の男の子を育てながら、共働きフルタイムで働いています。同居するお義母さんとお菓子の与え方について考え方が合わないと困っていました。
お義母さんは、A子さんが働いている日中、息子さんに砂糖たっぷりのお菓子をあげてしまうとのこと。A子さんが「そんなお菓子は与えないで」といくら言っても、お義母さんは「孫が喜ぶから」と与えてしまうのだそうです。A子さんは、息子さんに毎日砂糖たっぷりのお菓子を与えたくない。どうしたら、お義母さんが息子さんにお菓子を与えることをやめさせることができるのか?と相談に来ました。A子さんは、お義母さんのことが嫌いだというわけではありません。お義母さんが息子さんの保育園のお迎えをしてくれなければ、A子さんは、フルタイムで働けないので、お義母さんが子育てに協力してくれることには感謝をしています。

A子さんが 望んでいるように、お義母さんが行動しないとき、どう対応したらいいですか?

私 「お義母さんには、どのように伝えたのですか?」
A子さん「『虫歯が心配だから、与えないでほしい』と伝えました」
私「そうしたら、お義母さんは、なんておっしゃったのですか?」
A子さん「『虫歯になるほど、与えていないわよ』と言いました」
私 「実際、虫歯になったのですか?」
A子さん「いいえ、まだ、大丈夫ですけれど……。歯磨きも嫌がる子なので、お義母さんが磨いたときは、ちゃんと綺麗になっているのかも心配です」
私 「仮に、毅然と『やめてください』と言ったとしたら、お義母さんの行動は、変わる可能性はありますか?」
A子さん 「毅然と言ったとしても、変わるとは思えません。それにもし私が毅然と言ったせいで、『もう孫の面倒を見ない』と言われたら、私は仕事を続けるのが難しくなり、困ります」
私 「それは、困りますね。お義母さんに、『やめてください』ということは、効果がなさそうですね。この状況で、息子さんに何か影響は出ていますか?」
A子さん 「虫歯はないけれども、肥満も心配です」
私 「このままの状況が続くとしたら、心配ですね。ところで、こういう状況にあるA子さんが、うちのなかで穏やかに育児や家事ができるかといったら、今の状況はどうなのですか?」
A子さん「穏やかというより、イライラして育児や家事をしています」
私「A子さんは、息子さんにお義母さんへの不満をついポロッと喋ったことありますか?」
A子さん 「息子に『お義母さんは、砂糖たっぷりのお菓子をあげるんだから』とプリプリして、言ったことがあります」
私「A子さんから見て、お義母さんと息子さんとの関係はどうですか?」
A子さん「関係は良いと思います。お菓子をくれる人だから、息子は、嬉しいので好きなのでしょうし」
私 「お義母さんもお菓子も、息子さんの好きなものなんですね。では、自分の好きなものを否定する人をどう思うと思いますか?」
A子さん 「自分の好きなものを否定されたら、嫌だなと思うかもしれません。だから、息子は、義母の言うことは聞くのに、私の言うことは聞かないのでしょう」
私 「息子さんの健康を気遣って、A子さんが言えば言うほど逆効果かもしれませんね」
A子さん 「確かに」
私「将来的に、お菓子があってもなくても、息子さん自身が食べる食べないの選択をできたら、どうですか? お菓子をくれる人は、お義母さんだけじゃないかもしれないですよね?」
A子さん 「なるほど」
私 「例えば、『虫歯いたいよ、エーン』みたいな絵本を息子さんと一緒に読んでみるとか、そうしたら、お義母さんも否定せず、おやつも否定せず、情報を伝えることができるのではないでしょうか? A子さんが息子さんにできることの一つは、情報提供なんです。」
A子さん 「お義母さんも否定せず、お菓子も否定せずなら、義母とも、息子とも、お互いの関係が悪くならなくていいですね。そんな方法があるとわかり、楽になりました。まずは、図書館に行って、本を探してみようと思います」

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自分が望んでいるように、人が動かないとき、どうしますか?

選択理論では、自分が変えられることと変えられないことを分けて、変えられることにエネルギーを注ぎます。

このA子さんの事例では、

  • A子さんが変えられることは、A子さん自身の行動
  • A子さんが変えられないことは、お義母さんの行動と、息子さんの行動

変えられないことにエネルギーを注いでも、お義母さんの行動は変わらないので、A子さんのストレスは、溜まる一方です。お義母さんや息子さんを変えることにエネルギーを使わずに、A子さん自身ができることにエネルギーを使う選択をしました。
A子さんは、「お菓子を食べるとどうなるの?」という絵本を探して、息子さんに読み聞かせを始めました。市販のアイスクリームの代わりに、冷凍した果物をフードプロサッサーかけて、シャリシャリしたソルベをお義母さんが作れるように、冷凍庫に、色々な果物を凍らせておきました。息子には、「今日は、何のソルベがいいかな?お義母さんと一緒に選んでね」と伝えて出かけました。そうしたら、息子さんは、「今日は、桃とすもものソルベを食べたよ。虫歯にならないように、歯磨きをしたよ」と報告をしてくれるようになったそうです。
今までは、お義母さんにどうやってやめさせるかということにエネルギーを注いていたのですが、A子さんが、どう行動するかに視点を変えてから、うまくいき始めたようです。

相手が、自分の望んでいるように動いてくれない時、相手を変えようとすることにエネルギーを注ぐとストレスが増大するばかりです。自分が変えられることと変えられないことを整理して、変えられることにエネルギーを注ぐという視点で考えると、解決のヒントが得られるかもしれません。

もし、相手が自分の望んでいるように動いてくれないと思ったら、変えられることと変えられないことを整理して、自分が変えられることにエネルギーを注いでみませんか?

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この記事を書いた人

yukitakaide

おゆき

仙台在住のおゆき です。
心の健康、体の健康を実践しています。

心の健康については、選択理論心理学を毎日生かしています。2012年より学び続けて、2015年選択理論心理士になりました。

体の健康については、グリーンスムージーを2011年より毎日飲んでいます。2013年にグリーンスムージーマスターを取得しました。

心の健康と体の健康を維持して、気持ち良く毎日過ごしています。

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