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『グラッサー博士の選択理論』第6章 葛藤が起きたらどう対処する?

2つの理想像、どちらも欲しい!

A さん
選択理論の本の第6章は、どんなことが書かれているの?
おゆき
第6章では、葛藤の話が出てくるのよ
A さん
葛藤の話?
おゆき
そう。例えば、子供が劇で主役を演じる当日に、仕事での重要な会議が入ったとするよね。良い父親とできる社会人、両方の理想像が欲しいのに、同じ日だとどちらかしか得られないわ。つまり、ぶつかり合う理想像が上質世界に入っている時に、葛藤が起きるのよ
A さん
どちらを選ぶのかしら? 興味があるわ
おゆき
本には、葛藤について次のように書いてあるわ

同時に相反するイメージ写真が上質世界にあるとき、私たちは葛藤を経験する。一方に向かって動けば動くほど、もう一つのフラストレーションは増大する。
両方を求めているかぎり、葛藤から逃れられない。葛藤の深刻さは、ぶつかり合っているイメージ写真の強さに比例している。

葛藤をどう乗り越える?

A さん
葛藤があるとき、どう対処するのかしら?
おゆき
本には、次のように書いてあるわ

何をして良いかわからないときは、可能であるなら、どちらの方向にも進まないで何もしないことだ。少なくとも、事態を悪化させないですむ。
最終的には、時間がその葛藤をある方向に動かし、決断に伴う苦痛が小さくなる。もう一つの解決法は、カウンセリングを受けること。カウンセラーはどうしたらよいかを教えることはできないが、選択肢を整理することができる。

A さん
どちらも選択しないこと、または、カウンセリングを受け選択肢を整理すること?
おゆき
そうだね。本では、なんと『マディソン郡の橋』の話に出てくるフランチェスカのカウンセリングをするのよ
A さん
『マディソン郡の橋』って、フランチェスカが、家族の留守中に、写真家ロバートと出会って恋に落ち、4日間の情事をする不倫の話だよね。フランチェスカがロバートと夫のリチャードとどちらを選ぶかという葛藤に悩むということね
おゆき
そうなのよ

忠誠と愛の間にある葛藤である。それによって彼女は2つに引き裂かれたのだ。

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忠誠か愛かに悩む女性が出した結論は?

A さん
フランチェスカは、カウンセリングでどうなったの?
おゆき
フランチェスカは、カウンセリングで話をしていく中で、『毎日農場で同じ単調な仕事に我慢がならない、いつも天候や虫のことを心配しなければならないのにはうんざりしている。農場と関係のない人と話をしたい』と言ったの。そして、教職に戻ることについて考え始めたのよ。フランチェスカは、自分でコントロールできる領域、つまり外に出て新しい人生を始めるということに注意を向けることで、葛藤の処理をしたのよ

カウンセラーが提供する葛藤の渦中にある人に対する効果的な援助の一つは、第3の選択肢の方向へ導くことである。
この選択肢は、葛藤によって満たされないでいた欲求と同じ欲求を満たすものである。

A さん
なるほど、新しい第3の選択肢へいったのね
おゆき
そうなの。愛人のロバートでもなく、夫のリチャードでもなく、外で働くという選択肢を選んだのよ。詳しいカウンセリングのやりとりは、本を読んでみて。カウンセリングのポイントは次のように書かれているわ
  1. 過去に自分や他人がしてしまったことを変えることはできない。現在に働きかける。夫リチャードとの不幸な生活についての話をしなかったし、ロバートとの失われた夢のような生活を繰り返し話すことをしてもらわなかった。
  2. 現在の人間関係に触れる。夫リチャードは、まだいるから、話す価値があるが、ロバートは去ってしまったから話す価値がない。もし、フランチェスカがロバートを追いかけることがあれば、ロバートの話しをする価値は出てくる。
  3. 唯一コントロールできるのは、自分だけである。フランチェスカは、ロバートに会う前から、リチャードとの人生を無理に受け入れようとして苦しんで落ち込んだ。フランチェスカが変えられる唯一の人間は、自分自身であると理解してもらい、農場の仕事ではなく、教職の仕事に戻ることを考え始めた。
A さん
まさに、過去と他人は変えられない、変えられるのは、現在と自分だけだね
おゆき
さすが、Aちゃん、そのとおり! フランチェスカは、現在自分ができることを選択して、所属の欲求を満たそうとしたのよ

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他の道もあり?

人間は、2つの相反するイメージ写真があるとき、葛藤を生じます。そんな時は、どちらも選択をしないことで、事態の悪化は防げます。どんな状況でも時間が経てば、変わるものです。もう一つは、葛藤によって満たされないでいた欲求をみつけ、それを別のことで満たすことができます。葛藤とは関係のない方向の取り組みで満足を得ることができれば、つまり、第3の道が見つかれば、葛藤の解決に繋がります。

グラッサー博士の選択理論の本を読んでみよう。第1章から第5章まではこちらです。

第1章 人は内側から動機づけられている

https://oyuki3.com/archives/3554

第2章 人は遺伝子の指示で動く

https://oyuki3.com/archives/3618

第3章 あなたのイメージ写真は?

https://oyuki3.com/archives/3697

第4章 落ち込みも自分の選択

https://oyuki3.com/archives/3746

5章 性格の違う人とうまくやっていくには

https://oyuki3.com/archives/3794

 

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この記事を書いた人

yukitakaide

おゆき

仙台在住のおゆき です。
心の健康、体の健康を実践しています。

心の健康については、選択理論心理学を毎日生かしています。2012年より学び続けて、2015年選択理論心理士になりました。

体の健康については、グリーンスムージーを2011年より毎日飲んでいます。2013年にグリーンスムージーマスターを取得しました。

心の健康と体の健康を維持して、気持ち良く毎日過ごしています。

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