2つの理想像、どちらも欲しい!
同時に相反するイメージ写真が上質世界にあるとき、私たちは葛藤を経験する。一方に向かって動けば動くほど、もう一つのフラストレーションは増大する。
両方を求めているかぎり、葛藤から逃れられない。葛藤の深刻さは、ぶつかり合っているイメージ写真の強さに比例している。
葛藤をどう乗り越える?
何をして良いかわからないときは、可能であるなら、どちらの方向にも進まないで何もしないことだ。少なくとも、事態を悪化させないですむ。
最終的には、時間がその葛藤をある方向に動かし、決断に伴う苦痛が小さくなる。もう一つの解決法は、カウンセリングを受けること。カウンセラーはどうしたらよいかを教えることはできないが、選択肢を整理することができる。
忠誠と愛の間にある葛藤である。それによって彼女は2つに引き裂かれたのだ。
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忠誠か愛かに悩む女性が出した結論は?
カウンセラーが提供する葛藤の渦中にある人に対する効果的な援助の一つは、第3の選択肢の方向へ導くことである。
この選択肢は、葛藤によって満たされないでいた欲求と同じ欲求を満たすものである。
- 過去に自分や他人がしてしまったことを変えることはできない。現在に働きかける。夫リチャードとの不幸な生活についての話をしなかったし、ロバートとの失われた夢のような生活を繰り返し話すことをしてもらわなかった。
- 現在の人間関係に触れる。夫リチャードは、まだいるから、話す価値があるが、ロバートは去ってしまったから話す価値がない。もし、フランチェスカがロバートを追いかけることがあれば、ロバートの話しをする価値は出てくる。
- 唯一コントロールできるのは、自分だけである。フランチェスカは、ロバートに会う前から、リチャードとの人生を無理に受け入れようとして苦しんで落ち込んだ。フランチェスカが変えられる唯一の人間は、自分自身であると理解してもらい、農場の仕事ではなく、教職の仕事に戻ることを考え始めた。
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他の道もあり?
人間は、2つの相反するイメージ写真があるとき、葛藤を生じます。そんな時は、どちらも選択をしないことで、事態の悪化は防げます。どんな状況でも時間が経てば、変わるものです。もう一つは、葛藤によって満たされないでいた欲求をみつけ、それを別のことで満たすことができます。葛藤とは関係のない方向の取り組みで満足を得ることができれば、つまり、第3の道が見つかれば、葛藤の解決に繋がります。
グラッサー博士の選択理論の本を読んでみよう。第1章から第5章まではこちらです。
第1章 人は内側から動機づけられている
https://oyuki3.com/archives/3554
第2章 人は遺伝子の指示で動く
https://oyuki3.com/archives/3618
第3章 あなたのイメージ写真は?
https://oyuki3.com/archives/3697
第4章 落ち込みも自分の選択
https://oyuki3.com/archives/3746
第5章 性格の違う人とうまくやっていくには
https://oyuki3.com/archives/3794
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