どんなに仲が良くても、時には大切な人とけんかをしてしまうことありますよね。けんかの後、相手となんか気まずい。
そんな時、あなたはどんな行動をとりますか?
西原理恵子さんの本『洗えば使える泥名言』より、高須先生とのけんかのエピソード
西原理恵子さんの本 『洗えば使える泥名言』を読んでいたら、高須クリニックの高須先生と西原さんがけんかをした話が出てきました。
けんかをした後に、高須先生が西原さんにかけた言葉です。
僕ねあんまり長く生きられないんだよ。
時間がもったいないんだよ。
僕君の笑顔が好きなんだ。
だから笑ってくれないかな。
西原さんは、高須先生のこの言葉を
「すごい殺し文句」
と表現していました。
もし、私もこんな言葉をかけられたら、たとえプンスカしていたとしても、もうどうでもよくなって笑ってしまうに違いありません。
選択理論を学ぶ前の私なら
選択理論を学ぶ前の私なら、この高須先生の言った名言を読んでも、そう言われた西原さんのおのろけ話ととらえて、たいして印象に残らなかったと思います。
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選択理論を学んだ今は
選択理論を学んだ今は、違います。高須先生が西原さんの基本的欲求を満たす言葉をサラっと言った点に注目してしまうのです。
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選択理論心理学の基本的欲求と上質世界
選択理論心理学では、人は基本的欲求が満たされると幸せになると説明しています。
基本的欲求には、愛所属、力、自由、楽しみ、生存の5つがあります。
この5つの基本的欲求のいずれかを満たす物や人や状況を上質世界といいます。
もし、あなたが相手の基本的欲求を満たすような行動を取っていたら、相手の上質世界にあなたが入る可能性があるのです。
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エピソードを選択理論で分析する
上記の例では、高須先生の言葉が、西原さんの基本的欲求のうち愛所属と力の欲求を満たしたので、西原さんが幸せを感じたのではないかと、私は想像しました。愛所属は、愛し愛されたいという欲求です。力の欲求は、人の役に立ちたい、人から認められたいという欲求です。西原さんが笑うことで、高須先生が喜んでくれるのであれば、西原さんの力の欲求は満たされます。
本の中で、西原さんは「高須先生とは、会えるときは必ず会う」と続けています。西原さんの上質世界に、高須先生がバッチリ入っているからこそ出てきた言葉ですよね。
けんかの後の気まずさを選択理論で解消する
けんかをして相手と気まずくなってしまったけれども、もし、あなたが相手と関係をとり戻したいのなら、相手の欲求を充足できるような言葉や態度を試してみるといいかもしれません。
あなたが、相手の上質世界に入ったなら、けんかの原因になったことですら、相手に受け入れてもらう可能性が高くなります。
誰でも、上質世界にいる人の言うことは、すんなり耳に入ってきやすいものです。けんかをした人があなたの大切な人だと思うのなら、相手の上質世界に自分を入れることがポイントです。
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