怒らないことを選ぶ
「怒らなくなったよな……」と言われて、ハッとしました。古くからの友人と夕食を楽しんだ後、気のきかない店員さんの行動に、イラっとした時のことです。
友人の一言で「あれっ、もしかしてわたしは、店員さんの行動にイラっとしても、無意識レベルで、怒らないことを選んだ?」とびっくりしました。
イラっとしても、怒らなかったんです。この時は、それを意識していたわけではありません。無意識に頭の中で、自分がコントロールできることとできないことを整理し、自分がコントロールできることにフォーカスできたのだとうれしくなりました。つまり、無意識レベルで、自分がコントロールできないことを手放せるようになった!これが、選択理論心理学の学びを日常生活で使えていたことに気づき、学び続けて良かったと実感した瞬間でした。
選択理論心理学って?
精神科医ウイリアムグラッサー博士が提唱した心理学です。人がいかに動機付けられ、いかに物事を認知し、いかに行動するのかという一連の流れを、脳の仕組みから説明した心理学で、私たちのすることはすべて選択であり、唯一変えられる行動は自分自身の行動だけであるという考えを基盤としています。
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選択理論心理学を2012年から継続学習
2012年選択理論の基礎講座を受講して、選択理論の知識は得られました。講師の先生から、選択理論を身につけるには、ロールプレイをするのが一番の近道と聞きました。選択理論を「知っている」レベルから「日常生活で使える」のレベルになりたいと、継続学習をしてきました。
今では毎日の生活で意識すれば、ロールプレイ学習で出て来たフレーズが頭に浮かんでくることが多くなっています。
日常生活で、よく頭に浮かんでくるフレーズは、
「他人から言われたことは、情報の一つとして捉え、情報を受け取るか、受け取らないかは、私が選択すること」
です。
このフレーズは、スカイプ学習会の先生の解説でよくでできたので、先生の声がそのままふっと頭に浮かんでくるのです。特に職場で批判されたり責められたりした時は、周りの言動に反応して行動するのではなく、「あなたは、そう思うのね。私は、こう思う。」と自分がどうしたいかにフォーカスして行動を選択することを心がけられます。周りの言動にコントロールされるのではなくて、その言動を受け取るか受け取らないかは、自分で決める。その繰り返しが、いつの間にか、無意識でもセルフコントロールできることに結びついたのかもしれません。
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「怒らなくなったよな……」と友人に言われた時の頭の中は?
先生のロールプレイのデモを何度も何度も繰り返し聞いて、真似していたから、無意識にいろいろなフレーズがでてくるようになったのかもしれません。
「今、店員さんの話をして、あなたが得られるものは?」
「店員さんが、気が利かないせいで、時間を無駄に使ったイライラ感を解消する」
「もし、店員さんの話をしたとして、その無駄に使った時間は、戻って来ますか?」
「戻ってこない」
「話をしても、時間が戻ってこないとしたら……今、あなたがコントロールできないことにフォーカスするとストレスたまりませんか?」
「コントロールできないこと?」
「店員さんがどう行動するか、あなたがコントロールできそうですか?」
「できない」
「あなたが、コントロールできる時間は?コントロールできる人は?」
「現在の時間と自分」
「今この時間をどう過ごしたいのか?久しぶりに会った友人との時間を『店員さんが正しいか悪いかの会話』をしたいのか?それとも、『友人とお互いに楽しい会話』をしたいのか?」
「友人とお互いの近況報告をしたいです。」
こんな自分との対話を通じて、自分の行動を友人との近況報告することに、フォーカスできたのです。
選択理論を学ぶ前の私なら、きっと店員さんへの怒りを友人にぶつけていたと思います。今なら、自分がコントロールできない店員さんのことを怒っても、その時間がもったいないとわかります。
自分がコントロールできないことを手放したのです。あ〜選択理論を学ぶ前の私は、どれだけ怒っていたことか。実は、この友人がこういうのには、あるエピソードがあります。友人が空港までわざわざ迎えに来てくれたことがあったのですが、その時に少し遅れてきたのです。その時、わたしは遅れて来たことに対し、いきなり怒鳴ってしまい、雰囲気の悪いまま車で送ってもらいました。今思うと、恥ずかしい思い出です。「怒らなくなったよな……」とまさにその友人に言われて、自分の行動が変わったのではと気づいたのも、何かの縁でしょうか?
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選択理論心理学の学びを、セルフコントロールにいかせるようになって
最近は、周りの言動に振り回されず、楽になったと思います。周りの言動がどうであれ、自分がコントロールするできることにフォーカスして、自分がコントロールできないことを手放す。自分自身の行動を自分で効果的に選択しています。
あなたは、コントロールできないことが起きた時に、どの行動を選択しますか?
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