選択理論10の原理
- 私たちがコントロールできる唯一の行動は自分の行動だけである。
人がしたくないことをさせようとして、どれほどの時間を使っているか、あるいは、したくないことをさせられて、それに抵抗するのに、どれくらいの時間を使っているだろうか。 - 私たちが与えることのできるもの、他の人から受け取るものは、すべて情報である。その情報をどう処理するかは、各人の選択である。
例えば、教師は、生徒に情報を与えることができ、この情報を使う手助けができる。でも、教師は生徒に代わって勉強をすることはできない。生徒が勉強することを選択しないのは、教師の責任ではない。 - 長期にわたるすべての心理的問題は、人間関係の問題である。
望み通りにいかない重要な人間関係に対処しなければ、決して心理的問題は解決しない。 - 問題のある人間関係は、常に私たちの現在の生活の一部である。
問題は、過去のものでも、将来のものでもなく、常に現在の人間関係である。 - 過去に起こった苦痛は私たちの現在に大きく関係しているが、過去に戻ることは、人間関係を改善することに貢献できない。
私たちが取り組むことは、現在の人間関係を正すことである。過去の不幸ははそこに残しておくことだ。 - 私たちは、遺伝子に組み込まれた5つの欲求、生存、愛所属、力、自由、楽しみの欲求によって駆り立てれらている。
私たちは、他人を助けることはできるが、他人の欲求を満たすことはできない。私たちは自分の欲求しか満たせない。 - 私たちは、上質世界に入っているイメージ写真を満足させることによってのみ、5つの欲求を満たすことができる。
上質世界に何を入れるかが、最も重要である。 - 私たちができることは、行動することである。
あらゆる行動は、全行動で、4つの要素、行為、思考、感情、生理反応によって成り立っている。 - 全ての全行動は、動詞によって表現される。
「落ち込む選択をしている」とか「落ち込み行動をしている」というと、一つの選択であることに気がつく。誰かのせいで落ち込んだのではない。 - すべての全行動は、選択されたものであるが、私たちが直接コントロールできる要素は行為と思考だけである。
感情と生理反応は、直接コントロールできない。しかし、行為と思考を選択することで、間接的にコントロールできるようになる。
もし、人間関係の中で自分が得たいと思っている自由が得られていないような感じがするときは、あなたかパートナーか、あるいは両者が、選択理論の原理「あなたは自分の人生だけをコントロールできる」を受け入れようとしていないからだ。
自分の人生をコントロールして、幸せな人間関係を手に入れよう
私たちはどんなに頑張っても、他人と過去はコントロールできません。私たちがコントロールできることは、2つあります。何でしょう?
そう、私たちがコントロールできることは、自分の行動と現在だけです。13章までずっと読んできた人は、もう、耳にタコができるほどこの言葉を聞いたと思いますが、聞いてわかることと実践してわかることは違います。今まで読んだことを役立てるか役立てないかを決めるのも、あなたの行動のコントロールですよね。私は、あなたの行動をコントロールできませんから、ここから先はあなた次第なのです。あなたは上記10の原理のうち何番が心に響きましたか? もしかすると、そこは、自分の問題に関わっていることかもしれません。特に今、人間関係で悩んでいる人は、ぜひ小さなことから始めてみて、選択理論の効果を体で感じ取ってほしいです。あなたが自分の人生だけをコントロールできると受け入れれば、幸せな人間関係を手に入れた毎日を送ることができます。
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