病院で「痛みは、どうですか?」と聞かれたら、なんて答えますか?
どのくらい痛いかって、相手に伝えるのは、難しい。 痛いって感覚的なものですし、ちょっとからすごくまで、幅も広く、表現があいまいです。
先日、痛みの強度は、数値化すると伝えやすいと気づきました。
整形外科での再診察の時のことです。
その後、痛みは、どうですか?
初診の時の痛みを10としたら、今の痛みは6くらいです
初診時よりも、痛みは4割くらい減ったのですね。わかりやすい。
選択理論心理学を学ぶ前の私なら、「痛みは、ちょっとよくなった」のようなあいまいな言い方をしていました。
「ちょっと」って感覚的で、人によって、違ってきますよね。
ちょっとを、一番痛かった時よりも、1割よくなったのか、4割よくなったのか、みたいに、数値化すると、お互いに、痛みの程度も感覚を合わせやすいと思いました。
お互いのコミュニケーションのすれ違いも生じにくくなります。
今回、痛みはどうですかときかれて、数値で答えていましたが、これは、選択理論心理学のロールプレイを繰り返していたものが、ふっと出てきたなあと実感しています。
選択理論心理学のロールプレイでは、クライエントとカウンセラーの知覚を合わせるために、数値化する質問をよく使います。
例えば、夫との関係が悪いというクライエントには、「夫と関係が一番よかった時を10とすると、今の夫との関係は数値でいうとどのくらいですか?」みたいな感じです。
日常生活でも、「ちょっと」や「とても」のあいまいな表現ではなく、数値化すると伝えやすいし、相手との知覚もズレにくくなると感じています。